リアルタイム配信サービスを使用出来ない『後処理契約』プランについて

2018.04.20 | 契約プラン

日本テラサットのネットワーク型GNSSデータサービスは、主に、現場でRTK-VRS観測を行うために使用する補正データのリアルタイム配信サービスですが、商品プランの中に一つだけ特殊な契約プランがあります。
今回のページは、その特殊な契約プランである『後処理契約』プランについて、お話しします。

この契約プランでは、『二段階定額』プランや『月定額』プランなどとは異なり、現場でRTK-VRS観測用の補正データをリアルタイム配信で受けることは出来ませんが、後処理用のデータを会員専用サイトPivot Webからダウンロードすることが出来ます。そのため、『後処理契約』と名付けています。

尚、後処理というのは、現場でリアルタイムに処理を行うRTK-VRS観測に対して、事務所に戻ってから、後で計算処理を行う(つまりリアルタイムでの計算処理ではない)ことから、そのように呼んでいます。

日本テラサットでは、この後処理用のデータとして、電子基準点のデータと仮想基準点のデータを用意しています。エポック間隔を問わず、1分間の観測データは40円です。

上図は、日本テラサットの通常継続契約におけるプラン表ですが、『後処理契約』プラン以外のプランでも後処理用のデータをダウンロードして頂けます。

 

では、どのようなお客様に『後処理契約』プランをお勧めする(優位点があるか)かといえば:

現場でのRTK-VRS観測をほとんどしない。1年に数回、たまにだけ行うという方。

⇒アカウントを維持するために『後処理契約』プランで日本テラサットとの契約は残しておき、RTK-VRS観測が必要になったときに、『後処理契約』プランから『二段階定額』プランに変更依頼をしてください。インターネットからでも、メールでも、電話でも、ご指示頂けます。使用後、改めて『後処理契約』プランに戻す指示をしてください。

現場でRTK観測自体をまったくしない。スタティック法でしかGNSS観測をしないという方。

⇒もちろん、『後処理契約』プランで結構です。必要なときに後処理用のデータをダウンロードしてください。

今は現場でのRTK-VRS観測は行う予定はないが、そのうちはあるかもしれないという方。

⇒アカウントを維持するために『後処理契約』プランで日本テラサットとの契約は残しておき、RTK-VRS観測が必要になったときに、適するプランへの変更依頼をしてください。

 

これらは、『後処理契約』プランでは月々の基本料金が発生しないということと、プラン変更に関する諸費用を設定していない、つまり無料でプラン変更ができる(もちろん私の処理・手間はありますが…)ということがその理由です。

今後は、「RTK-VRS観測を使用する予定がないから…」といった場合は、アカウントを解約(日本テラサットとの契約を切る)してしまうのではなく、『後処理契約』プランへのプラン変更も選択肢の一つとしてご検討ください。

今回は、お客様に時折お勧めする『後処理契約』プランについて、お話しをしました。次回は(?)、後処理データはどのようなときに使用出来るかについてお話します。